ピラティスのはじまりと広がり。世界中の一流スポーツ選手やダンサー、俳優、セレブたちの間で支持され続ける理由とは?
第一次世界大戦中、ドイツのジョセフ・H・ピラティスによって、兵士の体力と健康の回復を目指して生み出された身体調整法がピラティスメソッドのはじまりです。
1920年代、アメリカへ移民したジョセフはニューヨークにピラティススタジオを開きます。ピラティスのうわさは口伝えに広まり、その顧客はギンベル家やグッゲンハイム家などの上流階級の人々や、ビビアン・リー、ローレンス・オリビエ、キャサリン・ヘップバーンやその他の映画スター、ニューヨークで活躍するダンサー、体操選手、ビジネスマンなど多岐にわたりました。
以来100年以上に渡り、ピラティスの運動効果への注目度は高まり続け、今では世界中で1700万人以上が行う人気のエクササイズとなっています。タイガー・ウッズやイチロー、ACミランのトレーニングにも取り入れられ、マドンナやジュリア・ロバーツ、トム・クルーズらハリウッドセレブたちのボディコンディショニングとしても有名です。
このように、ピラティスが世界中の一流パフォーマーに支持され続けている理由は、効率的に体感トレーニングができるからだけではありません。エクササイズ中の呼吸によって全身に行きわたる新鮮な酸素は、脳を活性化し、自律神経のバランスを整え、精神力を向上させます。メンタルを重視するプロアスリートやパフォーマーに注目される理由のひとつがここにあります。
集中力をアップさせ、心身ともにバランスを整えることができるピラティスは、アスリートだけでなく、不安やストレスの多い現代社会を生きるすべての人々におすすめしたいメソッドです。